2014年2月28日金曜日

尾瀬白尾山

2月23日(日)

いつものUさん、Mさんと三人パーティーで尾瀬の前衛峰、白尾山にスキー登山しました。
Mさんは昨年の八海山塊、阿寺山以来の参画。その時の道具の不備をしっかり反省し、
今シーズン、salomonの板、atomicのブーツ、ビンディングはTLTと新調してました。 

お天気は冬型が緩み、移動性高気圧に覆われて風も弱く絶好の登山日和。 

家を0400出発
戸倉スノーパークに車を停めて0730出発
富士見峠への道を辿り、田代原の先で冬路沢を渡り、白尾山の南西斜面の樹林帯を登る。
白尾山頂稜到着、1350
時間が掛るのはいつものことながら今回は10㎝位の雪温の低い軽い新雪が陽射し照らされてちょうどシールにくっつき易くなり、スキーが大下駄状態。最後の2時間は青息吐息でした。下りはいい具合かなと思いきや、南西斜面で陽射しに雪が重くなり、滑走の快適度は40点といったところ。沢沿いの林道は表面がクラストした雪にスピードコントロールが難しく、脚も膝もヘロヘロになりました。
戸倉スノーパークへ戻り1650

それでもこの時期の尾瀬の前山近辺は人影が薄く静かでいいところです。

先日の大雪で関越道は排雪が追い付かず、1.5車線状態。帰りの東京方面は片品村からノロノロの状態。それに嫌気がさして、園原から赤城山の東を黒保根、大間々へ抜ける山越えを敢行。北関東道の伊勢崎で高速に乗り帰宅は2230になってしまいました。

これで尾瀬の前山周辺は、西山、大行山、荷鞍山、白尾山と4座を登ったことになります。

 


富士見下への林道を進む
先週末の南岸低気圧の雪が締まった上に
その後降った15cm位の軽い新雪が乗っている
 
2月も末になって日差しが強くなった
雪面に木の影が映りなんとなく春が近い、、、と思わせる
 
田代原までくると樹林の向こうに白尾山が見えてくる
白尾山の頂稜に登りあげ来し方を見下ろす
山は中央奥から
上州武尊山
西山
大行山
 
シールにくっついた雪
そぎ落としてシールワックスを掛けるけど効かなかった
去年登った荷鞍山がすぐ南に見える
その左肩に日光白根山

燧ケ岳
 

2014年2月11日火曜日

鍋倉山小舎 雪降ろしと深雪スキー

2月8日(土)~10日(月)

斑尾のフジオペンションを教えてくれたTさんから2月8、9日にどこかへ行きませんかと
声が掛った。Tさんとは山スキーをテレマークで再開した年、戸隠と鍋倉で一緒に遊んでいる。
鍋倉山小舎をとても気に入ってくれたので、鍋倉小舎に泊まって遊ぶことにした。
10日(月)を休暇にして小舎でゆっくり2泊することにした。

8日(土)
前夜付き合い酒があって早立ちができなかった。
南岸低気圧が通過で大雪になる予報が出ている中、7時出発。未明から降り始めた雪が
4~5cmの積雪になっていた。関越道は高坂あたりからノロノロ。上里SAあたりで、上信越道
下り、松井田妙義-佐久通行止の表示が出て、その後すぐに信州中野まで延びた。
これで飯山まで全部下道でいくしかなくなった。下仁田で下りて内山峠を越え佐久へ出た。
ナビが国道18号の上田市内の渋滞を示している。これでは坂城も更埴も渋滞だろう。
雪は多いだろうが少しでも走れるほうがいい。浅間サンラインに登って、真田に入り菅平越えを
することにした。降り方が激しい上に湿雪でワイパーブレードが凍りつき視界がきかず、何回も
車を停めて氷を掻き落とした。峰ノ原から仙仁温泉へ急な下りを慎重にこなして、須坂に下り着くと
12:30になっていた。
金沢で仕事を終えて斑尾に入っていたTさんを迎えに行くことになっていたが、斑尾まで登ると
遅くなるので飯山まで下りてもらうことにした。14:20、飯山の上倉のコンビニで合流。
戸狩のスーパーと酒屋で買出しをして小舎への登り口の温井集落に着いたのは15:30になっていた。250kmに8時間半を要した。
この日も山へは沢山のスキーヤーが入ったようで小舎への道はハイウエーのようで楽勝。
暗くなる前には入舎できた。山小舎には大学のクラブの関係者4名と現役4名が入っており、賑やか夜になった。


雪道8時間の激戦で温井集落のどん詰りに到着

雪国では除雪車がいつも稼働している
だけどせいぜい1年か数年に一度しかの大雪にならない地域では
たまに降った大雪に除雪が追いつかず
長期に通行止めになるのは仕方が無いこと
9日(日)
 この時期の小舎入りの目的は雪降ろしの意味も大きい。
超豪雪地帯に立つ山小舎。長年、片流れの屋根の雪が地面に着いてしまっているのを
切り離し、沢に投げ下ろす作業を3回程度はやらなければならなかった。
ここ数年、沢の上部からパイプで水を引き、噴水状に噴出させる融雪装置が出来栄えを
上げてきて、特に寡雪の今年は完璧な状態。屋根に雪があっても中でストーブを焚けば
落下し、融雪パイプの噴水が雪を溶かしてくれている。
 
というわけで雪降ろしの作業は必要なし。
朝から鍋倉山へと登らせていただく。
お天気は時折り晴れ間ものぞくが雪も舞う。
登路を小舎正面の尾根を直登するルートに取り2時間半で山頂へ。
滑走は登路の尾根から巨木の谷に急傾斜を一本落とし、反対側の尾根に出てドウマン平に
短く一本落として小舎に戻った。下り30分。
雪は湿度があり重く、緩斜面では走らなかった。それでもノートラックの深雪にとても満足。
 
午後、先に入っていた8人が下山。
Tさんと二人の静かな小舎になり、薪ストーブを焚いてのんびり過ごした。
 


今年の飯水地方は寡雪だ
通常は積雪のレベルは一回の窓を埋めるくらいはある

沢水のパイプラインを使った融雪システム
今年の消雪は完璧
いつも11月に冬支度でこれを設置する

朝07:50、薄日の差す中を鍋倉山へ

正面尾根の直登ルートは最初の1時間の傾斜がきつい

麓の温井の集落を見下ろす
モノトーンの雪国の風景

標高1000mを越えると樹氷が美しい

山頂にて
風は弱いがガスで眺望なし
10日(月) 
 関東に40年振り級の大雪を降らせた南岸低気圧が抜けて冬型の気圧配置になったせいか
9日の夜は20cm程度の降雪があり、昨日のトラックはリセットされた。
朝のうち仕事で西ノ沢斜面のパウダーを狙って昨日の登路を登った。
急斜面ではラッセルがきつかった。昨日登っているので山頂には拘らず、巨木の谷の上で
尾根が合わさるあたりで登行を止め、そこから西ノ沢のブナ林に飛び込んだ。
昨日より雪は軽く、浮遊感に思わず奇声が出てしまうのだった。
出発07:00 巨木の谷上09:45 滑り出し10:00 小舎帰着10:35
 
小舎を閉めて12時前には温井に下りて、解散とした。
飯山の谷は晴れて陽射しが暖かく、春が近いかな、、、と思わせた。
 
帰りに松代の手前にある大室温泉「まきばの湯」に入って、除雪が終った上信越道・関越道を
ゆったり走って帰宅した。
 

急斜面をラッセルするT氏


直登ルートから小舎を見下ろす
急激に高度を上げているのが分かる

巨木の谷を挟んで関田山脈が北に連なる

温井の集落と野沢の毛無山

鍋倉山の南面
いつも同じルートばかりでなく
こんどここに入ってみよう、、、

松代と若穂の間
千曲川の右岸にある
大室温泉「まきばの湯」

いい泉質でかけ流し
後立山連峰、北信五岳、善光寺平の景色が素晴らしい
僕の一押し