昨シーズン途中まで週末の早出日帰りBCスキーの良き相棒だったUさんがちょっと遠くに
引っ越してしまい、お天気を見ながら″行こうや!″と臨機応変な山行を組めなくなってしまった。
かといって単独で出掛けるにはBCスキーはリスクが高いし、その高いリスクを克服するには
相当の気力が必要だ。
そこでお手軽なのがガイドツアー。今はほんとうにいろんなところにガイドさんがいて
ガイドツアーをやっている。
戸隠ベースの「ことリウム」さんがこの週末、草津の奥にある芳ヶ平ヒュッテへのほっこり系ツアー
を企画していて参加してみた。
芳ヶ平の名前は山の雑誌に熊谷榧が彼女の絵とともに書いていたエッセーに良く出てきた記憶がある。
それになんといっても1980年台、バブル絶頂期に大ヒットした『私をスキーに連れてって』の舞台になったところ。
映画の後半、万座に新作のスキーウエアを届けるため暮れていく志賀から横手山・渋峠を越えて
原田知世と三上博史がスキーを走らせるその舞台だ。
30日(土)、家を5時に車で出て、山ノ内町の道の駅「北信州やまのうち」に9時半の集合。
今回のツアーは参加者5名とガイド2名の7人パーティーとなった。
各自の車で志賀高原のスキーエリアを上り、横手山スキー場の駐車場に車を停めた。
山頂リフトで横手山山頂に登り、山頂のクランペット・カフェでちょっと上品なランチを早めに食べた。
12時に山頂を出発、渋峠スキー場を下り、緩い上りになるのでシールを付けて国道292号線の最高地点まで。
そこからはこれから滑り込んでいく芳ヶ平と草津温泉が見下ろせる。最高地点から数百メートル
進んだ尾根状のところから沢状の地形の右岸になる斜面を3ピッチに分けて滑降した。
前日に20cm近くの新雪があったので巻き上がる程ではないが柔かな雪の感触を味わうことができた。
一旦平坦地に出た後、スキーヤーズライトの尾根を30分ほど上り返してもう2ピッチのおかわり滑走をした。
平坦な芳ヶ平のほぼ中央に立つ芳ヶ平ヒュッテに16時に到着。
その後は、薪ストーブが燃え、生ビールが飲める山小屋で美味しい夕飯を食べてぬくぬく過ごした。
31日(日)
ほっこり系ツアーなので朝もゆっくり。帰りは渋峠へ登り返すのだが、その前に芳ヶ平の東にある
大平湿原に落とすいい斜面あるということで1本滑りに出掛けた。標高差150mちょっとの中斜面を
1本で滑りきる快適な滑降。ヒュッテに帰って一休みの後、ダマシ平経由渋峠まで標高差340mを登り返して志賀高原サイドへ戻った。横手山は″のぞき″を通る国道を使い、横手山スキー場に滑り込んでツアー解散となった。時間はなんやかんやで16時になっていた。
帰路の高層道路は予想外に空いていて20時には帰宅できた。志賀高原の上からほぼ3時間で
帰ったことになる。
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