1月のパウダー狙いで出掛けたのに続いて、今年は陽光溢れるザラメ雪の大滑降を期待して
4月上旬に狙いを定めた八甲田行きを企画した。メンバーはK副、K田、ワシの3名。
K副、K田両氏は車で1日(日)に深沢♨入り。ワシは2日(月)の仕事をどうしても外せず、
3日(火)に新幹線で入った。新青森駅までK田氏が出迎え。
3月下旬、春分の日過ぎから10日間以上連続して高圧帯が東北から西日本の広域を覆い、
暖かい好天が続いた。それがもう少し長続きしてほしいと気を揉んでいたが、
やはり3日頃から周期の変わり目に入ってしまい4日は前線の通過、5日は寒気の入りがあって
期待した快適なザラメの大滑降は成らなかった。良い雪に巡り合うのは本当に難しい。
4日(水)
K副氏は事情ができて急遽帰宅。
天気は下り坂、朝から雨になりそうな雲行き。天候に合わせて何とでもなりそうな単純往復する
谷地温泉発の高田大岳を選択。谷地温泉に着くと雨ではなく霰が降り始めた。
雨ではないので行けるところまでは登ろうと出発。日差しもないので雪面はかなり硬かった。
急傾斜をスキーアイゼンを付けて登行。降雪もはじまりこれ以上登ってもガスの中に入るので
登行中止。標高1,200m+辺りと思われる。山頂まで残り350m程度。
初めて八甲田に単独で入った8年前、霙交じりの中同じく谷地温泉から高田大岳を狙って敗退しているが引き返したのはほぼ同じ場所だった。
谷地温泉発 08:55 (800m)
1,200m+地点 11:10
谷地温泉戻り 12:45
5日(木)
前日、前線の通過で10cm程度の雪が降った。晴天だが西風が強く寒気が入り山は凍った。
箒場から赤倉岳往復をすることにした。
今まで下り一方だった箒場ルートを登る。小岳から下ってくる沢を渡り高田大岳を左後ろに見る頃
から大岳方面から山を吹き下ろす風が強くなり厳しい登行となった。1,300m+地点で登行を止めた。
滑降は風で飛ばされた雪が溜まっているスキーヤーズレフトのボール状の斜面に取ったが
破砕された雪粒が風でパックされスキー操作が難しい雪、それを外すとカリカリのハードバーンと
当初の目論見に反して修行系の下降となった。
滑走の楽しみは味わえなかったが山は限りなくきれいだった。
箒場 発 06:55 (600m)
赤倉岳大斜面クライマーズレフト 1,300m+ 11:00
箒場 戻り 13:15
今回は春になったこともあり最初からガイドツアーに参加せず自力で登り、滑る計画だった。
機械力を使わない自分の足での登行、その見返りだけの滑走、広大な斜面と人の少なさ、、、
そのことで味わいが深くなる八甲田の魅力と可能性を掴みかけたような気がした。
新青森より18時台の「はやぶさ」で帰宅。
箒場からの帰りた田代平から着た八甲田北面をパノラマしてみた 左から雛岳、高田大岳、小岳、赤倉岳、前嶽 |
霰の降る中 谷地温泉から高田大岳へと昇る